1歳半健診や3歳児健診。
そこで、「少し様子を見ましょう」と言われた経験のある方もいるかもしれません。
その場では、「大丈夫なんだ」と思ったはずなのに、家に帰ってから、
やっぱりことばが少ない気がする
周りの子と比べてしまう
滑舌が気になる
どこに相談したらいいか分からない
そんな気持ちになることもあります。
今日はそんなお話です。
「私が気にしすぎなんでしょうか?」
以前、お母さんからこんな相談を受けました。
「健診では様子見と言われたんです」
「でも、周りの子はたくさん話していて…」
「私が気にしすぎなんでしょうか?」
実はこの言葉、とてもよく聞きます。
健診は限られた時間の中で行われます。
そのため、その時点では経過観察が妥当なことも少なくありません。
でも、毎日お子さんを見ているお母さんだからこそ感じる違和感もあります。
そして多くの場合、その違和感は「不安を探している」のではなく、「わが子をよく見ている」からこそ生まれるものです。
私が思うこと
以前、お母さんからこんな話を聞きました。
「健診で様子を見ましょうと言われたので、そのまま半年くらい過ごしていました」
「でも、その間ずっとモヤモヤしていて…」
「結局、何を見ればいいのか分からなかったんです」
私はその言葉がとても印象に残っています。
保護者の方にとって、「様子を見ましょう」は安心材料になることもあります。
その一方で、
何かした方がいいの?
本当に相談しなくて大丈夫?
どれくらい待てばいいの?
次はいつ相談したらいいの?
という不安につながることもあります。
様子を見ると、何もしないは違う
言語聴覚士として感じるのは、
「様子を見る」と「何もしない」は違う
ということです。
例えば、全体的な発達がゆっくりなお子さんもいます。
早産や低出生体重で生まれたお子さんの場合は、修正月齢で発達を見ていくこともあります。
また、ことばの数だけではなく、
人とのやり取りは増えているか
指差しは出てきているか
ことばの理解は広がっているか
遊び方は変化しているか
大人の真似をするようになってきたか
など、ことば以外の部分も含めて見ていくことが大切です。
だから私は、「今できていないこと」だけではなく、「今できてること」、「半年前と比べて何ができるようになったか」
を見るようにしています。
発達はグラデーション
子どもの発達は、身長や体重のように一直線ではありません。
急にことばが増える子もいます。
少しずつ積み上がる子もいます。
だからこそ、SNSや周りの子と比べるより、「昨日のわが子」と比べることが大切です。
発達には個人差があります。
だから焦らなくていい。
でも、変化を見ていく視点は持っていたい。
私はそう思っています。
では、どんな時に次の相談を考えたらいいの?
一方で、もし数か月たっても変化がほとんど見られなかったり、ことばだけではなくコミュニケーション全体に心配があったりする場合は、療育や言語聴覚士によるリハビリなど、次の支援につなげることを考える時期かもしれません。
ただ、その判断を保護者の方だけで行う必要はありません。
本来は、
「この部分を見ていきましょう」
「次はこの時期に確認しましょう」
という目安があってこそ、安心して様子を見ることができるのだと思います。
私はこれまで、
「療育が必要ですか?」
という相談よりも、
「今は何を見ていけばいいですか?」
という相談をたくさん受けてきました。
実は、その問いの方がとても大切なのかもしれません。
相談することは特別なことではない
私は言語聴覚士として、
「訓練が必要です」
と言うためだけに相談を受けているわけではありません。
むしろ、
今の様子なら見守って大丈夫そう
家ではこんな関わり方がおすすめ
次に相談するならこのタイミング
こんな変化が見られたら教えてください
そんなお話をすることも多いです。
相談した結果、安心して様子を見ることもあります。
それも立派な相談の成果だと思っています。
おわりに
もし今、1歳半健診や3歳児健診のあとで、「様子を見ましょうと言われたけれど、なんとなく気になる」
そんな気持ちがあるなら、一人で抱え込まなくても大丈夫です。
不安を大きくするためではなく、安心して子育てを続けるために、専門家に話してみるという選択肢もあります。
無料相談のご案内
現在、ことばの発達や滑舌について気になる保護者の方向けに、無料相談を受け付けています。
今の様子で大丈夫?
何を見ながら成長を見守ればいい?
どこに相談したらいい?
家でできる関わり方はある?
そんな疑問でも大丈夫です。
私は、療育が必要かどうかを判断するためだけではなく、
「今、どんなところを見ていけばいいのか」
を一緒に整理するお手伝いをしています。
「相談するほどではないかも…」
と思う内容ほど、実はよくいただくご相談です。
どうぞお気軽にメッセージください。
相談窓口はこちら
こえとかおのトレーニングモイこえ
代表 言語聴覚士 ゆみ




「様子を見る」と「何もしない」は違うという言葉に、深く頷きました。
私自身、子どもの変化に気づいた後に医師の診察を受け、療育や言語聴覚士さんのリハビリへと動いた経験があります。変化に気づく視点を持つこと、そしてそこから次の一歩へ行動を起こすことの重要性を実感しているからこそ、ゆみさんのように「今、何を見ていけばいいか」を一緒に整理してくれる存在の大切さが本当によく分かります。
様子を見ましょう、だけで終わって困るママは世の中にたくさんいるのでは‥と思います。また、それで安心してそのまま、というケースもそれはそれで後々親子で困る、ということもある‥。「いつまでにどうだったら、また来てください」とか「◯◯がいつまでにできるようになってきたら大丈夫だと思います」といった期限と見る視点を加えて伝えてほしいなと思います😢また、ゆみさんのところや市町村の子育て関係の窓口に繋がろうとするママさんが増えるといいな、と思います✨